ぜんそくジャーナル

 

157号ジャーナル

お便り紹介~Yさん                       

 
前略
今日の福岡は風が強く時々小雪がちらついております。名古屋の寒さも今からがピークだと聞いています。先生方には、お変りなく診療を続けていらっしゃる事と思います。入院中は大変お世話になり、今は感謝の気持でいっぱいです。
あの時、本屋で「自分で治せるぜんそく根治療法」と云う本との出会いのおかげで、素晴らしい3人の先生にめぐり会えたと、あの時沢山あったぜんそくに関する本の中からよくぞこの本を手にしたものだと今さらながら自分の強運を感じます。
 
最初この本を手にした頃はまさか自分が久徳クリニックに入院するなんて夢にも思ってなく早く軽いうちに根治させたいと云う思いから一生懸命本を読み思いあたる箇所や自分と同じ症状の所にはアンダーラインを入れ、何度も何度も読み返しましたが、どうしても自己判断出来ない箇所にぶつかり久徳クリニック行きを決心したのが二年前です。
考えているよりは簡単で朝の一便で行って、帰りは最終便を予約しておけば安心して日帰り出来ました。
 
近くの病院に行くにしても朝早く出かけ3~4時間近くも待たされ先生との会話は4~5分です。もっとひどい所は一分診療の先生もいましたね。でも不思議な事に患者は多くいつも2~3時間は待たされました。
そんな病院が多い今、初診の時、院長先生が私の病歴を1時間近くも聞いて下さった事は今でも私達姉弟の語り草になっています。(初診の時には姉も一緒に院長先生の話を聞きましたので。)
 
そして私も経営者のはしくれとしてこんな診療をしてこの病院の経営は大丈夫なのかと本当に心配したのを思い出します。
でも入院して知先生と重先生の廻診の回を重ねるうちに、久徳クリニックの仕組みもぜんそくの仕組みも少しずつ分り初め安心して治療を続ける事が出来ました。
今迄は病院でいただいたおびただしい薬を見つめ本当にこんなに沢山薬を飲んでも大丈夫かいな副作用は等と考えてた私ですが、久徳クリニックで出された薬には何の抵抗もありませんでした。知先生が「ここで思いきってプレドニンを使おう」と云われた時も何の不安もなく素直に受け入れる事が出来ましたし、適切な処置だったと思ってます。
 
あの日を境にいかにも気管支の先っぽだと思われる様な細長いタンがよく出だした様な気がします。勿論私もタンさえ出てしまえばと腹式呼吸には余念がありませんでした。
退院して今日で4~5日になりますが今のところ全くタンはない様です。いつも気管支の御機嫌伺いはかかさない様にしています。折角きれいにしていただいたのですから。
 
最後に重先生!ぜんそくにとってよくない性格の一つに、思い込んだら命がけっていうのがありましたよね。でも今度ばかりは、私のこの性格があの苦しい最中に私を名古屋迄行かせてくれたとこの性格に拍手を送ってる私です。
でも神経質、几帳面、繊細、くよくよする等の性格、少しずつ余り気にしない性格に変える様努力致します。
 
外泊後、1週間ぶりに本郷駅に下車した時、里帰りでもした様な変になつかしい気分になり今迄病院への重かった足取りがなぜか軽く、いやだなあと思っていた看護婦さんにも早く会いたい!
こんな気持の変化にとまどいを覚えながら久徳クリニックを無事退院する事が出来ました。
 
知先生、重先生、本当にありがとうございました。いつもテープを聞きながら顔を思い出し今夜も遅く迄熱心な廻診が続いてる事だろうと思いながら……。