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喘息ってどんな病気?

 
 

喘息ってどんな病気?

喘息(ぜんそく)とは「あえぎながら息をする」という意味です。気管支喘息と呼ばれることもあるように、肺の中の「気管支」で異常が起きる病気です。

 肺(気管支)で何が起きるのか?

のどから肺までの空気の通り道が「気管」と呼ばれます。気管は二つに分かれて左右の肺の中に入っていきます。ここから先が「気管支」になります。
気管や気管支は肺の一番奥にある「肺胞」まで空気を送り込むための「空気の通り道」です。気管支は何度も枝分かれして細くなり、一番奥の部分が変化して肺胞になります。肺胞は「空気中の酸素を体内に取り込む」という重要な役割を果たしています。

木にたとえれば、水分や養分の通り道である幹や枝が「気管・気管支」に相当し、光合成を行う葉っぱが「肺胞」に相当するといえます。
息を吸い込むことによって新鮮な空気が肺胞まで運ばれます。肺胞で空気中の酸素は血液の中に取り込まれ、二酸化炭素は血液の中から肺胞の空気の中に排出されます。そして息を吐き出すことにより二酸化炭素は体外へ排出されます。このようにして快適な呼吸(息をすること)が成り立っているのです。
ですから快適な呼吸のためには、気管と気管支の「通りがよいこと」が必要不可欠になります。
 
喘息ではこの気管支が収縮して細くなり、痰がブワッと湧き出して、空気の通りが悪くなってしまいます。
空気の通りが悪くなると、ゼイゼイ・ヒューヒューいったり、頑固で強い咳が出たり、息がしづらくなって苦しくもなります。苦しさの程度には幅がありますが、最悪の場合には窒息して死亡することもあります。この状態を喘息の「発作」といいます。

そして気管支がこの発作を引き起こすような状態になってしまった時に「気管支喘息」と診断されることになります。

喘息の発作

発作が起きているときの気管支では次のようなことが起きています。
①気管支の収縮
気管支がけいれんを起こして細くなり、空気の通り道が細く(狭く)なります。
②気管支粘膜の浮腫
けいれんで細くなった気管支の粘膜がむくんで(浮腫)空気の通りをさらに悪く
します。
③気管支分泌物の増加
気管支粘液の分泌が増加して「痰」になります。痰は収縮した気管支の空気の通
りをさらに悪くします。そのため息をするたびにゼーゼー・ヒューヒューという
音(喘鳴)や咳が現われます。そしてこの①~③の変化が一定以上に強くなると
息苦しさ(呼吸困難)が現れます。

 なぜ発作が起きるのか

喘息の患者さんの気管支粘膜は皮膚でいえば「薄皮がむけてピリピリしているような状態」になっています。この変化を「気道粘膜の慢性炎症」といいます。
慢性炎症を引き起こした気管支は様々な刺激に対して敏感になり、「日常的なありふれたきっかけ」に反応して発作を引き起こしてしまいます。 
春や秋などの季節の変わり目、気候の変化、温度変化、寝入りばな、明け方、雨や台風の前、生理の前、運動、大声で笑う、冷たい空気、煙や臭いなどもきっかけになりますし、不安や不満とか、小児では弟・妹の誕生、入園・入学、母親の実家に行くなどの、日常生活の中で普通に経験するような気分の変化も発作のきっかけになります。
アレルギーも「ありふれたきっかけ」の代表です。ダニ・ほこり・動物の毛・食物などが発作のきっかけになります。これらの物質は「健康な人なら何も起こらない物質」ですが、喘息の患者さんでは発作を引き起こしてしまうのです。
取るに足らないありふれたきっかけで、痙攣を起こして収縮し痰を湧き出たせるという、「とんでもなく敏感になった気管支」が喘息発作の直接の原因ということになります。

 喘息の原因は?

日本アレルギー学会や日本小児アレルギー学会では「喘息は気道の慢性炎症を本態とする疾患である」と「定義」しています。そしてガイドラインを作成して治療方針などを提案していますので、現在ではこのガイドラインの定義をそのまま受け入れて、「気道の慢性炎症が喘息の原因である」とする考え方が広まってしまいました。
この考え方は医学的には決して正しくはありません。ガイドラインでも「気道の慢性炎症が喘息の原因である」と明言はされていないのです。ガイドラインは「喘息の本態は気道の慢性炎症である」と「定義」してその定義を「提案」しているに過ぎないのですが、現在では「喘息の原因=気道の慢性炎症」とする考え方が主流になってしまいました。
喘息の原因についてのきゅうとく医院の考え方については「喘息についてのきゅうとく医院の考え方」をご覧下さい。

 現在の標準的な喘息治療法(ガイドラインによるもの)

ガイドラインでは気道の慢性炎症を治すのではなく、「吸入ステロイドを使ってコントロールしていくこと」が最良の治療法であるとされています。
つまり「喘息を治すことはあきらめて、コントロールしながら一生お付き合いしていきましょう」という考え方がガイドラインの治療方針なのですが、現在ではほとんどの喘息専門医がこの方針で治療を行うようになってしまいました。

 きゅうとく医院の「総合根本療法」

以上のような理由で、現在では喘息は「治らない病気」にされてしまっていますが、過去の文献を調べてみると自然治癒している喘息患者さんが大勢いるのも事実です。現在でも幼児の喘息は高校生ごろまでに約半数は自然治癒しているのです。
自然治癒もありうる病気が「治せない」はずがありません。「この自然治癒のメカニズムを分析して応用すれば、喘息を積極的に治していくこともできるはずだ」と考えるのが正しい医学の在り方といえます。
この考え方から開発された「喘息を治すための治療法」が、久徳クリニック前院長の久徳重盛により提唱された「気管支喘息の総合根本療法」です。
この治療法は、気管支喘息を根治させることを目標としており、少なくとも現時点では、喘息を治す治療法としては日本のみならず世界でも最も優れた方法であると私たちは考えています。
私たちは乳幼児の喘息は小学校入学までに、小学校低学年の喘息は10歳までに、小学校高学年から中学生までの喘息は遅くとも15歳までに、大人の喘息はアフターケアも含めて治療開始後3~5年で治しきることを目標としています。そしてこの目標の達成は決して不可能ではありません。
総合根本療法の詳しい内容については「喘息についてのきゅうとく医院の考え方」「喘息征服の五原則」をご覧下さい。

 

人間形成障害

 
この人間形成障害型の社会では、親がまったく普通の子育てをしているつもりであっても、子供たちに様々な問題が「予測もできない状況で自動的に」現れてくるようになります。

 

 

ぜんそくは自分で治せる

 
気管支ぜんそくの臨床は、いままでの『わからない・治らない』という時代から『原因を分析し実行すれば治る』時代に入ったのです...」。

 

 

ぜんそく根治療法

 
通院できない患者さんであっても、自宅で総合根本療法を実行して喘息を治していくことができるだけの知識を執筆されています。

 

 
ここまで治せる

不登校 ひきこもり

 
不登校をご家庭で「治す」ことも「予防する」ことも十分に可能です。不登校の解決は決して難しいものではないのです。